2019年8月11日

大統領だってみんな子どもだった

ネット書店でなんでも見つけられると思っていても、やはりお店での(パーソナルな)書物との出会いは格別です。ウォール街にあるフェデラル・ホールのギフトショップでは『Kid Presidents(大統領だってみんな子どもだった)』という、軽くてかわいいのに読みごたえのある本を発見。



購入後、あらためて調べてみると、『文豪だってみんな子どもだった』や『アーティストだって(以下同文)』などなど、同じ著者コンビのシリーズが刊行中のようです。類書がありそうでなかなかない本シリーズ、夏の読書にぜひ!

2019年8月10日

ニューヨーク公共図書館

今年5月に日本公開され話題になったワイズマンの長編ドキュメンタリー「ニューヨーク公共図書館:エクス・リブリス」ですが、やはりこれを観てから実際の図書館を訪れると、見えてくるものが違います。



たとえば、廊下に飾られたスタッフたちの記念写真にも、ちらほらと見覚えのある顔が。


また、今年はメルヴィル生誕200年ということで、小さな企画展示もありました。


図書館の実際のサイズ感を確認できたら、改めてドキュメンタリー作品の世界の検証です!





METでCAMP!

メトロポリタンミュージアムでは、いま、特別展「キャンプ」が開催中です。



昨年末に刊行された管先生との共訳書『ラディカルな意志のスタイルズ』のあとがき執筆時にすでに予告されていたこの企画、想像以上の充実ぶりで、「ソンタグ的キャンプ」と題されたコーナーには、ソンタグの生原稿と、彼女のエッセイで言及されたMET所蔵の「キャンプなもの」がズラリと並んでいて壮観です。



会場では限定版の資料集も販売されていて、収穫ある一日でした。

2019年8月7日

オイスターベイにて

今夏のフィールドワークは、ニューヨーク。トマス・ピンチョンが高校時代を過ごした町オイスターベイへ行ってきました。マンハッタンのペン・ステーションから東へ一時間半ほど電車に乗り、のんびりとしたロングアイランドの小さな駅で下車。


古き良きアメリカをしのばせるメインストリートを抜けて坂を越えると、かつてピンチョンが勉学に励んだオイスターベイ・ハイスクールが見えてきます。


夏休みの校舎では、サマーキャンプの生徒たちがバスケットボールの練習中。親切な警備員さんに案内されて校舎を歩いていくと、廊下に卒業生たちの写真が飾られていました。見ると、すぐそこにピンチョンの写真が! 




今でこそネットで簡単に見られる写真ですが、こんなふうに自然に飾ってあると、本当にここでピンチョンが学んでいたんだな、と嬉しくなってしまいます。この日は一日中快晴で、ビーチにはのんびりとした時間が流れていました。

書評です。

日本教育新聞にて、拙著をご紹介いただきました!


2019年6月23日

新刊紹介

今週の「週間読書人」にて、新刊紹介をしていただきました。
ご興味を持たれた方は、ぜひお手にとってみてください!
(画像をクリックすると、読みやすい大きさに拡大されます)



2019年6月5日

新刊発売です。

単著『教師の悩みは、すべて小説に書いてある』(小鳥遊書房)が、いよいよ発売開始となりました。これを書きながらずっと考えていたことは、いったい教育という「現実」に、文学という「虚構」はどこまで有効活用できるのか、ということ。文字どおり、いま自分にできることのすべてを注ぎ込み、書き下ろしました。ぜひ、お手にとってみてください!





2019年4月27日

近刊『教師の悩みは、すべて小説に書いてある』

拙著『教師の悩みは、すべて小説に書いてある』(小鳥遊書房、近刊)の書影が、公式ページにアップされました。


サブタイトルにもあるとおり、本書は第一に「文学案内」です。「教える」ということの困難を、ともに乗り越えていけるような小説をセレクトしましたので、現役教師の方はもちろんのこと、「先生」になる日を夢見てがんばっている学生のみなさんにも、ぜひお手にとっていただきたいと思います。

発売予定日は、6月7日です。

2019年4月25日

今年度の授業と研究

2019年度も、気がつけばすでに3週目。授業も研究も、順調な滑り出しです。

今年度の英語は、「ドキュメンタリー・フィルム」と「アート・ヒストリー」がテーマ。貴重な映像資料を活用しながら、鑑賞力と語学力の両方のボトムアップをはかります。

また、少人数制の文化ゼミでは、ショートショートの神様・星新一を「精読」しています。なぜ彼の作品は「短すぎる」必要があったのか。フェミニズム批評、ポストコロニアリズム理論、そしてアダプテーション論などなどを応用しながら、まさかの深読み(!)を楽しく実践しています。

大学院では「メディア図書館論」を新たに担当。毎週さまざまな「図書館論」を読み解きながら、受講生一人ひとりに「理想の図書館」を模索してもらいます。

そして、研究面での今年度最初の成果物は、小鳥遊書房より近日刊行予定の単著『教師の悩みは、すべて小説に書いてある』です。夏目漱石の『坊っちゃん』から湊かなえの『告白』まで、日本の近現代小説に描かれた教師像を、「先生視点」から再読する、自分としてもかなり実験的な文学批評となりました。カバー見本が公開され次第、こちらのブログでもお知らせします。

さらに、この4月からは科学研究費の助成も得て、「ソラスタルジア研究を応用した環境表象文化史の構築」という個人プロジェクトも始まりました。"solastalgia"とは、ちょっと聞きなれない用語ですが、これは私が一貫して取り組んできたノスタルジア研究の進化形だと言えます。

この他にも、昨年度からのノベライゼーション論も、継続執筆中です。

さまざまな観点から文学に向き合い、そして、その成果をいかにして文学の外へと発信していくか。

今年度も、学生のみなさんと多くの知的冒険に乗り出していきたいと思います!




2019年3月30日

共著『21世紀の論点』まもなく発売

共著『高校生と考える21世紀の論点』(左右社)が、まもなく発売です。

本書は、桐光学園での訪問授業に基づく企画で、執筆陣も以下の通り多彩です。

阿部公彦、伊藤亜紗、井上寿一、植本一子、大崎麻子、大澤聡、樺山紘一、貴戸理恵、島田雅彦、島内裕子、多和田葉子、竹信三恵子、土井善晴、富永京子、中谷礼仁、仲野徹、野崎歓、長谷川逸子、羽生善治、早野龍五、古川日出男、穂村弘、前田司郎、丸山宗利、三中信宏、三輪眞弘、やなぎみわ、山本貴光、若松英輔(敬称略)

私は、第5章にアダプテーション論「伝えることの難しさ(と面白さ)」を寄稿しました。書店でみかけたさいには、ぜひお手にとってみて下さい!

http://sayusha.com/catalog/books/p9784865282290


❖目次

〈第1章 自分の声を聴く〉
決断力を磨く 羽生善治
ものをつくること、現実を生きること 古川日出男
絶対なんて絶対ない 前田司郎
自分という人生を生きる 植本一子
不思議の国フランス 野崎歓



〈第2章 社会の向かう方向を読む〉
「わがまま」が社会を変える 富永京子
世界は日本をどう見ているのか 井上寿一
SDGsってなんだろう 大崎麻子
働くってどういうことだろう 竹信三恵子
コミュ力と生きづらさ 城戸理恵



〈第3章 科学の発想と方法を知る〉
視覚なしで世界を見てみよう 伊藤亜紗
科学とはなにか? 仲野徹
分類と系統の世界観 三中信宏
世界から世間へ 早野龍五



〈第4章 ひととものの歴史から探る〉
食事とは 土井善晴
歩行と時間 島田雅彦
人はなぜ遊ぶのか 山本貴光
アリの巣をめぐる冒険 丸山宗利
印刷と人類が来た道 樺山紘一



〈第5章 AI時代を生き抜く感性〉
豊かな建築を目指して 長谷川逸子
時計じかけの芸術? 三輪眞弘
主と個の芸術 やなぎみわ
伝えることの難しさ(と面白さ) 波戸岡景太
動く大地の暮らし 中谷礼仁



〈第6章 ことばを鍛える〉
いのちと人間 多和田葉子
ことばの不思議 穂村弘
英語の勉強、どこからはじめる?どこまでやる? 阿部公彦
今、なぜ、古典を読むのか 島内裕子
本を読めと大人たちは言うけれど 大澤聡
読むと書く 若松英輔