本日発売の『群像』(2024年1月号)に、【論点】「ナラティブと言う勿れ:戦時下にスーザン・ソンタグと久能整を想うこと」を寄稿しました。
副題にある「久能整」とは、漫画『ミステリと言う勿れ』の主人公の名前で、拙論では、たとえば彼の次のようなセリフを、ソンタグの思想と比較しながら考えてみました。
自国では殺しちゃダメでも他人の国には空爆OKの人たちもいる――僕はそういう人たちは子供になんて説明してるんだろうと興味があります(『ミステリと言う勿れ』)
また、最近の流行でもある「危険なナラティブを批判する正しいナラティブ」が内包する、そのさらなる危険性についても、ソンタグと久能青年の言葉を手がかりに論じていきます。
機会がありましたら、ぜひご一読下さい。