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法政大学・波戸岡景太の公式ブログです。主に、自身の研究成果をお知らせします。

3/25/2023

【新刊】『批評理論を学ぶ人のために』

構造主義から翻訳論までを射程に入れた入門書『批評理論を学ぶ人のために』(小倉孝誠・編)が、来月(4月20日)世界思想社より刊行されます。私の担当は、環境と文学の関係を批評する「エコクリティシズム」。ASLE(文学・環境学会)の設立から、人新世なる概念の誕生にいたるまでを概観しつつ、章の後半では、林京子と古川日出男のテクストを用いて、私なりのエコクリティシズムを実践しています。機会がありましたら、ぜひご一読ください。



目次

はじめに

Ⅰ 記号と物語

第1章 構造主義(下澤和義)
第2章 物語論(赤羽研三)
第3章 受容理論(川島建太郎)
第4章 脱構築批評(巽孝之)
◆コラム 法と文学(川島建太郎)

Ⅱ 欲望と想像力

第5章 精神分析批評(遠藤不比人)
第6章 テーマ批評(小倉孝誠)
第7章 フェミニズム批評(小平麻衣子)
第8章 ジェンダー批評(小平麻衣子)
第9章 生成論(鎌田隆行)
◆コラム 研究方法史の不在(小平麻衣子)

Ⅲ 歴史と社会

第10章 マルクス主義批評(竹峰義和)
第11章 文化唯物論/新歴史主義(山根亮一)
第12章 ソシオクリティック(小倉孝誠)
第13章 カルチュラル・スタディーズ(常山菜穂子)
第14章 システム理論(川島建太郎)
第15章 ポストコロニアル批評/トランスナショナリズム(巽孝之)
◆コラム 文学と検閲(小倉孝誠)

Ⅳ テクストの外部へ

第16章 文学の社会学(小倉孝誠)
第17章 メディア論(大宮勘一郎)
第18章 エコクリティシズム(波戸岡景太)
第19章 翻訳論(高榮蘭)
◆コラム 世界文学──精読・遠読・翻訳(巽孝之) 

あとがき

参考文献 
事項索引 
人名・作品名索引