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立東舎コラム、最終回です。

3月にはじまった連載コラム「 ネトフリで知るアメリカのリアル」 も、今月がついに最終回です。毎月30枚(原稿用紙換算)ほど書かせていただきましたので、私自身、この5か月でずいぶんと視野が開け、思考も深まりました。 とはいえ、鍛えられたのは「書く力」よりも「観る力」の方かもしれません。なにしろ、今回の批評対象は個別の作品というよりも、「ネトフリ」という名のもとに提供される、驚異的な映像アーカイブそのものだったからです。 思い出すのは、かつて東京新聞で2年半ほど続けさせていただいた「ラノベのすゝめ」という連載記事。毎回、原稿用紙換算で1枚半程度のものでしたが、それでも対象となる作品は10巻以上というのもザラであり、関連作品のチェックとなると、読むべき本はどんどんと増えていくばかり。 今回も、ベトナム戦争関連のドキュメンタリー6時間、『イカゲーム3』6時間、『シスターズ』15時間、『ストレンジャー・シングス4』13時間、『サイコだけど大丈夫』20時間・・・と、なかなかのボリュームでした。 ちなみに、最終回のタイトルは 「 韓国ドラマとベトナム戦争 『イカゲーム』の完結が教えてくれるもの」 。アメリカ資本の韓国ドラマが、いかにあの戦争に言及してきたかを考えます。お時間のある方は、ぜひご一読ください!

立東舎コラム、第4回です。

好評連載中のコラムですが、第4回がアップされました。タイトルは 「入試の沙汰もカネ次第? アメリカの大学が抱える脆弱性」 です。お時間のあるとき、ぜひご一読ください!

立東舎コラム、第3回です。

ウェブ連載「ネトフリで知るアメリカのリアル」も、いよいよ第3回に入りました。 今回のタイトルは 「ソウルメイトを待ちながら:アメリカに暮らすユダヤ人たちの婚活と成人式事情」 です。 ぜひご一読ください! === == ===以下、試し読み == == ==== 【連載】波戸岡景太『ネトフリで知る アメリカのリアル』   Ch.3 ソウルメイトを待ちながら: アメリカに暮らすユダヤ人たちの婚活と成人式事情 作品につきものの「邦題」が苦手な人は、きっと少なくないはずだ。ネットフリックスのコンテンツでも、 『今ドキ!ユダヤ式婚活事情』 (2023)や 『バト・ミツバにはゼッタイ呼ばないから』 (2023)といった日本語のタイトルを目にして、「おお、これはゼッタイ見なくては!」と期待値を上げる人が、いったいどれくらいいるだろう? もちろん、凡庸で説明過多な邦題なくしては、私たちはなかなか自分の求めるコンテンツを見つけ出すことができない。ことに、独自のルールと特別な言語でかたち作られるユダヤ文化のようなテーマに挑むにあたっては、邦題はむしろベタなくらいでなければ気軽に再生ボタンをクリックすることもできないだろう。 そして結論から言ってしまえば、『今ドキ!ユダヤ式婚活事情』も『バト・ミツバにはゼッタイ呼ばないから』も、いずれも「見ておいてよかった!」と思える作品だった。アメリカ文学研究者という仕事柄、ユダヤ系の作家たちが物語るアメリカには親しんできたつもりだったが、ここまでカジュアルでかつまたナイーブなユダヤ事情を、私はまったく知らなかったのである。 (続きは 本編 で)

立東舎コラムを更新

立東舎HPで連載中の『ネトフリで知るアメリカのリアル』。 第2回配信となる Ch.2「ペインキラーは何を殺したのか? 社会を蝕む「合法」な薬物」 が、本日正午より公開されています。 今回は、1990年代後半からアメリカ社会を苦しめているオピオイド・エピデミックについて。ドラッグ問題のみならず、緩和ケアのための麻薬性鎮痛剤(オピオイド)の弊害などに関心がある方は、ぜひお読みください。 なお、今週の配信は 【前編】「市販薬は合法ドラッグ?」「片時も手放せないペインキラー」 と 【中編】「その麻薬、合法につき」「核兵器級の麻薬 オキシコンチン」 までとなっています。 【後編】「戦争としてのオピオイド危機」「正義の薬剤師(ファーマシスト)」 は、来週4月23日(水)に公開予定となっていますので (公開しました) 、お時間のある方は2週にわたってお楽しみください! *今回とりあげた主なネトフリ作品は以下のとおりです―― Mo/モー(2022-) ペイン・キラー(2023) ザ・ファーマシスト オピオイド危機の真相に迫る(2020) ペイン・ハスラーズ(2023)

【共著】『環境と文学の彼方に』(彩流社)来月刊行!

 ASLE-Japan/文学・環境学会設立30周年を記念した書籍が、来月刊行されます。私は、現代日本文学における「猫」表象の困難さを論じた「隠喩としての猫を棄てる──動物愛護管理にまつわる構造的暴力と作家の倫理的選択」を寄稿しました。書店等でぜひお手にとってみてください!

【論考】「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」論

法政大学英文学会発行の『英文學誌』(第67号)に拙論が掲載されました。タイトルは「監獄大国アメリカを生きる:原作を改変した『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』はいかに現実を変革したか」(pp.1-16)です。

【連載】『ネトフリで知るアメリカのリアル』

先日予告しました「立東舎コラム」でのWeb連載が、先ほど公開されました。 今月は、 「はじめに」 と 「Ch.1 働けどなお、わがくらしミドルにならざり」 ( 前編 )( 中編 )( 後編 )がアップされています。ぜひご一読ください! *** 【各章で言及されている主なコンテンツ】 はじめに ・『ハウス・オブ・カード』(2013-18) ・『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』(2013-19) ・『ROMA /ローマ』(2048) ・『イカゲーム』(2021-) Ch.1「働けどなお、わがくらしミドルにならざり」 ・『ワーキング:社会を創る、"働く"の景色』(2023) ・『トランプ:アメリカン・ドリーム』(2018) ・『ダマすが勝ち! ブルシット』(2022) ・『メイドの手帖』(2021) ・『アメリカン・ファクトリー』(2019) ・『ヒルビリー・エレジー』(2020) ***