中国は黒竜江省にある哈爾濱(ハルビン)に行ってきました。ここは昔からずっと気になっていた場所のひとつなのですが、ちょうど大学院の教え子である劉くんが哈爾濱出身ということもあって、この夏ついに訪問が実現。
劉くんは、日本語の達人なので、現地でも何不自由なくフィールドワークができました。特に、今回どうしても訪れたかったのが、「ハルビン市建築芸術館分館」。ここはかつてのユダヤ教シナゴーグです。
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旧ユダヤ教新シナゴーグの内部 |
また、街の北側を流れる松花江も散策し、第二の目的である「亜道古魯布水岸餐庁」(1912年にオープンした旧東清ヨットクラブ)も無事に見つけることができました。現在はレストランになっている同館の展示コーナーには、この土地を生きたさまざまな人々(中国、ロシア、ユダヤ、日本)の写真や記録が飾られていました。
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旧東清ヨットクラブの外観 |
そして、メインストリート「中央大街」から南へ10分ほど車を走らせたところにあるのが、黒竜江省博物館。
一見シンプルな入口の印象に比べて、建物の中はなかなかの広さです。哈爾濱におけるロシア文化の展示はとても力が入っていて、近現代・哈爾濱のスタートである、十九世紀末にこの地に敷かれた鉄道のイメージも強烈に印象に残りました。
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劉くんが卒業したハルビン理工大学の校舎 |
鉄道と川と民族と。国際都市・哈爾濱を考える、その第一歩となる貴重な旅でした。