ようやく公開された新海誠監督の最新作『君の名は。』を観てきました。公式HPにアップされている岩井俊二監督のコメントのとおり、確かに本作は新海の「集大成」であり、でもまだ「もっともっと高み」を目指せる、という感触も残していて、トータルでほどよい充実感を得られました。『ほしのこえ』から一貫して追究されてきた、「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」(村上春樹)的な世界観が、ようやくハッピーエンドにまでたどり着いた、といった感じでしょうか。『秒速5センチメートル』が好きな人には、特におすすめしたくなる一本です。